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高い音を出す

Posted by shugo on 8th 8月 2016 in 未分類

珍しく金管楽器の演奏方法のこと書こうと思います。

音域を広げる練習について、ちゃんといい音で半音ずつ少しずつ広げていくという手法が
よく語られていますが自分の経験と意識ではちょっとちがうかなって感じることが多いのです。

私はTb奏者です。ここ数年Tpを試したりTubaを演奏するようになりました。
びっくりしたことに、Tbが一番音域が広いのです。あ、ちょっとそれは表現が正しくなくて
1.Tbで出ない高い音(実音)はTpでも出ない
2.Tbで出ない低い音(実音)はTubaでも出ない
のです。

これは、体の中に響きのない音は、楽器やマウスピースに限らず出ないということかな?
と感じています。つまり、音が出るようになるためには、先に音のイメージを体に染みつける
ことが必要なのではないかと考えています。ここで何を主張したいかというと、「正しい奏法で出せるようになる前に、めちゃくちゃな奏法・アンブシュアでよいからとにかく出すことが大切なのでは
ないか?」ということです。

通常は、正しいアンブシュア・奏法で音がだせるようになったら、すこしずつ音域を広げて
行きましょうというアプローチをすると思います。それで広げていける人には正いのだと
思います。音に対するイメージももともと出来上がっているのかもしれません。
でもそうじゃない人もいます。頑張ってるんだけど音域が広がらない人、高い音が出せない人も
います。でも正しい奏法で音域を広げなくちゃだめだって固定観念があると、出せるようになる前に
挫折しちゃうんじゃないでしょうか?

私からの提案です。ためしに、無理やり出してみてはどうでしょう?正しくない奏法で
かまわないのです。目的の音がだせたら、そこから正しい奏法に矯正していくんです。
マウスピースに圧をかけすぎてたら緩める努力をする。極端なアンブシュアだったら
正しいアンブシュアに近づけるように努力する。そういうアプローチもあるんじゃなかな?